牧田ドクター「最強の食事術」Q&A

ビターを1日25g程度が理想的 チョコレートで健康になる

カカオポリフェノールが豊富なチョコを(C)日刊ゲンダイ

【Q】チョコレートは太るイメージがありますが、実は体にいいと聞きました。本当ですか?

【A】本当です。チョコレートの原料であるカカオにはカカオポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは多くの植物にある苦味成分です。抗酸化作用が強く、体をサビさせる活性酸素を無害な物質に変える働きがあり、動脈硬化などの生活習慣病の予防になることが知られています。カカオポリフェノールはそのひとつで、カカオ成分の多いチョコレートには血圧を下げる効果があることがわかっています。血管の炎症を和らげるため、炎症で狭くなった血管が広がり血圧が下がると考えられています。

 カカオにはカルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄などのミネラル成分が豊富で、健康長寿に貢献することがわかっています。

 実際、1997年に122歳で亡くなったフランスの女性はチョコレートが大好きで1週間で1キロも食べていました。120歳近くまで生きた米国人女性も大のチョコレート好きでした。

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牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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