遅い夕食で太りたくなければ「夕方」にようかんを食べる

間食は疲れも癒やす(C)日刊ゲンダイ

 これは、最初に取る食事(ファーストミール)が、次に取る食事(セカンドミール)の後の血糖値に影響をもたらし、血糖値の急上昇を抑制する「セカンドミール効果」を表している。

「朝食は昼食にセカンドミール効果として影響を及ぼしますが、昼食から空き時間が長い夕食は、セカンドミール効果がない。加えて、空腹時間が長く続いたところに夕食として食事を取るため血糖値の上昇がより急激になるのです」

 これを回避させたのが、昼食と夕食の間に取った間食だ。ようかんであっても、セカンドミール効果として夕食後の血糖値急上昇・急降下を抑制できるとは驚きだ。

 柴田教授は、“攻めの間食”を勧める。血糖スパイク対策に加え、体内時計のズレも防ぐ。

「私たちの体は絶食時間が長くなると、その後に取った食事を“朝食”と認識します。それによって、1日24.5時間の体内時計を1日24時間に合わせてリセットさせています。だから朝、昼、夜と同時間ずつ空けて食事を取るべきですが、現代人は難しい。昼食から夕食まで長く時間が空くと、体は夕食を“朝食”と認識し、体内時計がズレていく。そうならないように、昼食と夕食の間の間食が重要なのです」

 攻めの間食は、遅い夕食前に食べるのがいいのであって、「いつでも食べていい」わけでない。お間違えなく。

 柴田教授の研究ではようかんを食べたが、食物繊維が豊富な食品の方がセカンドミール効果がより高くなるという。

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