独白 愉快な“病人”たち

元祖“ムキムキマン”対馬誠二さんはスキルス性胃がんを克服

対馬誠二さん(C)日刊ゲンダイ

 結果は、胃の上部にできた「ステージ3のスキルス性胃がん」でした。「早く手術した方がいい」ということで、さらなる検査をしつつ前倒しで手術の段取りを組んでくれました。でも、その手術を前日になってキャンセルしてしまったんです。いや、もう周りから避難囂々でしたよ(笑い)。

 私、こう見えていろいろ本を読むんです。で、その頃読んだ本に「がんは手術しないほうがいい」といったことが書いてあったんですよ。ステージ3の胃がん。しかも、たちの悪いスキルス。胃の下部にできたのなら一部残すことができても上部だと全摘出になる。抗がん剤で体力も免疫力も失ってしまう……。そんな情報を目にしてしまったものですから、手術しない決断をしてしまったんです。「これ以上、進行すると、手術できなくなりますよ」という医師の言葉にも耳を貸しませんでした。

 でも、その後、友人知人に「なんで、キャンセルなんかしたんだ」とケチョンケチョンに言われまして(笑い)。

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