「刺激が強いシャンプーは、石油系界面活性剤が使われているので、低刺激なアミノ酸シャンプーに切り替えること。洗い方としては、頭を十分よく濡らして、なるべくシャンプーが頭皮に直接当たらないように泡立ててから、爪を立てずに指の腹で優しく、です。洗う回数は1日1回。男性はバスタオルでパパッと拭いてリビングで過ごしながら乾くのを待つことが多いかもしれませんが、洗った後はすぐにドライヤーで乾かすのが無難。ただし、高温の熱風が頭皮に当たらないように遠くからがベターです」
なるほど、記者も短髪なのでシャンプー後にドライヤーをかけることはなかった。すぐに乾燥させて雑菌の繁殖を抑えるのだという。
つまるところ、かぶれや炎症を起こさないようにシャンプーをすればいいということだが、病気の場合は?
「カビの場合は、それを抑える抗真菌シャンプーを使うのが一番です。乾癬の確定診断には、細胞を採取して調べる生検が必要ですが、フケ症だけでそこまで行うのはまれ。ハウスダストやダニのアレルギーがあると、頭皮のかゆみが強くなる傾向があることから、皮膚科でアレルゲンを調べるパッチテストを受けるといい」
アミノ酸シャンプーはドラッグストアなどで1000円ほどで買えるものもある。
病み患いのモトを断つ