長寿に剣道 うつ吹き飛ばし転倒リスク減少など体力に自信

(C)Tanchic/iStock

 運動は健康作りの要のひとつ。筋肉を鍛えればさまざまなホルモンが分泌されて皮膚や内臓が若返るうえ、週1回以上、スポーツで汗を流す人の割合は年々増えている。スポーツ庁が毎年実施している生涯スポーツ率は平成29年には51・1%となり、成人の半数以上は何らかのスポーツをしていることになる。

 そんななか、子供から高齢者まで幅広い年齢層が参加している人気スポーツが剣道だ。長年剣道から離れていた人でも、再開しやすく、スポーツの中でも特殊な競技と言われている。「炎の体育会TV]「TEPPEN」「マツコ&有吉 かりそめ天国」などの剣道企画も人気で、お笑いタレントの渡辺正行、金田哲(はんにゃ)、チャンカワイ(Wエンジン)が活躍している。人気俳優・東出昌大の剣道も有名だ。全日本プロレスのリングドクターでもある弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長が言う。

「剣道が生涯スポーツとして人気の理由は、剣道が体力的なものを技術や精神力でカバーできるからだと言われています。年を重ねると当然体力は低下しますが、技術力と精神力を鍛えることで、強くなることも可能です。そのため高齢者であっても若い人たちと対等に戦うことが可能なのです」

1 / 3 ページ

関連記事