「ネコひっかき病」も多い。原因菌を媒介するのはノミで、感染した犬猫にかまれたり、ひっかかれて発症する。犬猫は無症状だが、人に感染すると2~3週間後に、傷の近くのリンパ節が大きく腫れる症状が表れる。
犬猫、ウサギ、ハムスターなど哺乳類との接触で皮膚に感染するのはカビが原因の「皮膚糸状菌症」。人では肌に円形の発疹ができ、頭部では毛が抜けたりする。動物も円形に毛が抜ける症状が表れるという。
「セキセイインコなどの小鳥ではフンに含まれる病原菌を吸い込んで、かぜ症状を発症する『オウム病』、ミドリガメでは食中毒症状を起こす『サルモネラ症』などがあります。飼育ケージを掃除するときは、台所での洗浄はやめましょう」
また、怖い感染症では犬猫から感染する「カプノサイトファーガ感染症」は敗血症を起こした場合の致死率は3割を超える。昨年、国内ではマダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群」に感染した野良猫にかまれた50代女性が死亡した事例もある。
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