ダウンJKや羽毛布団で乾いた咳が…アレルギー性肺炎を疑う

命に関わることも(C)日刊ゲンダイ

「ところが過敏性肺炎は風邪と症状が似ているため、最初から疑ってかからないと分かりづらいといわれています。症状は風邪と同じで、くしゃみや咳、発熱です。風邪などの感染症の咳と違って痰が絡まない、乾いた咳が出ることだとされています。また、過敏性肺炎を胸部エックス線や胸部CT画像で見ると、感染症の肺炎と違って、すりガラス様陰影と呼ばれる特徴のある画像が見られます」

 最近では「原因不明の肺炎症状」の場合、病気の原因となる物質を探し出すため、アレルギー抗原を見つける血液検査をする医療機関もあるが、多くはない。

■症状によってステロイド剤も

 感染症による肺炎の場合、治療には抗生物質や抗ウイルス薬といった薬剤が使われる。

 一方、過敏性肺炎の治療は、まず抗原を見つけて、その抗原を避ける抗原回避が行われる。さらに環境に原因がある場合は環境改善を行い、それらとともに薬剤治療が施される。

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