がん発症の妻にしてあげた10のこと

<2>家を買う 猫好きの妻のために堂々と飼えるマンションを

小宮孝泰さん(C)日刊ゲンダイ

 2012年の秋、3LDKの賃貸を引き払い、杉並の分譲マンションを購入した。

「妻が在宅医療と在宅死を希望していたので、亡くなる前年ぐらいから新居を探しました。妻はずっと賃貸住まいだったので、いつか自分の家を持ちたいという夢もあったでしょう。ネックは猫が2匹いるってことでした。マンションによっては『ペット可』とはなっていても、規約で1匹までといった制限があったりします。一軒家でもない限り、2匹という条件はあまりないんですね。しかも、僕の誕生日は3月11日なのですが、その前年にあの東日本大震災があり、妻は耐震性のこともすごく気にしていました。僕が映画のロケに行っている時、いろいろ考えて妻がこの物件を探してきたのです」

 何事にも優先されたのが、2000年の暮れに飼い始めた「りゅう」(アメリカンショートヘアの雑種)と、その7年後に家族に加わった「ライ」の2匹の猫だ。

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小宮孝泰

1956年、神奈川県小田原市生まれ。明治大学卒。80年、渡辺正行、ラサール石井と「コント赤信号」でTVデビュー。91年に佳江さんと結婚。2001年、31歳の佳江さんに乳がん発症。12年に永眠。今年9月に、出会いから別れまでの出来事をつづった「猫女房」(秀和システム)を上梓。

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