豚骨ラーメンも効くかも 風邪は日常生活の工夫で予防撃退

寒い冬は豚骨ラーメン
寒い冬は豚骨ラーメン

 豚骨ラーメンが喉を守る――。こんな情報が話題になっている。

 朝日新聞デジタルによると、テレビのナレーションなどを担当している声優の帆世雄一さん(32)が、喉に不調を感じたときに豚骨ラーメンを食べると「喉の粘膜をコーティングされたような感覚」になり、コンディションが回復したという。

 風邪が心配な季節。われわれサラリーマンはラーメンを食べて喉を守り、風邪を撃退できるのではないか。

 医学博士の左門新氏は「湯気が効果的に作用しているようだ」とこう解説する。

「豚骨ラーメンは油脂が多いため湯気には脂分が豊富です。この湯気が声帯を保護すると考えられます。このとき声帯だけでなく、気管支も脂分で保湿され、異物を外に押し出す繊毛の動きが活発化して風邪ウイルスを撃退してくれると思われます。要するに喉の湿気が潤沢になれば風邪を予防できるわけです。マスクをかけて眠るのが推奨されるのも同じ原理。喉が乾燥しないため、ウイルスをシャットアウトできます」

 風邪予防にはほかにも方法がある。そのひとつが“自宅マフラー”。家でくつろぐときや眠るときもマフラーを巻いて首を冷やさずにいると、自律神経が乱れないので免疫効果を高く維持できる。

 昔から「風邪をひいたらネギを首にまけ」というが、これは迷信。ネギは巻くのでなく、料理して食べる。アリシンという成分に殺菌や疲労回復効果があるため風邪対策になるのだ。

 緑茶はウイルスを劣化させる効果があるので、食事のあとに熱いお茶を飲む。就寝の直前に飲むとカフェインで眠れなくなるので緑茶でうがいをする。

 手首や足首は毛細血管がたくさんあるので温めたほうがいい。木枯らしや雪の日は長めの手袋やブーツの着用が効果的だ。

「空気が乾燥したホテルではお湯を張った浴槽に濡らしたバスタオルの一端をつけ、反対側を出口に向けて垂らしておけば、空気の湿度を高めてくれます。冬なのでシャツやセーターを重ね着したい気持ちは分かりますが、これは体温調節の能力が低下して寒さへの抵抗力が落ちるので逆効果。少し薄着にしたり、1日に数回マフラーを外すなどして冷気を浴びたほうが風邪予防につながります」(左門新氏)

 これで冬場を健康的に乗り切れそうだ。

関連記事