独白 愉快な“病人”たち

重病3つ同時に…シンガー小坂忠さん壮絶闘病から復活まで

小坂忠さん(C)日刊ゲンダイ

 退院後、知人の勧めで国立がん研究センターのセカンドオピニオンを受けたら、「こちらが弱くなるとがんが強くなる。人間とがんの関係は50対50」といった話をされました。その言葉も力になっています。病気によって、“人生にはピリオドがある”ということを意識したと同時に、改めて家族の大切さを知ることができました。家内には「小坂忠じゃなくて自己中」なんて言われてますけどね(笑い)。

 =聞き手・松永詠美子

▽こさか・ちゅう 1948年、東京都生まれ。66年ロックグループ「ザ・フローラル」でデビュー。細野晴臣、松本隆らと結成した「エイプリル・フール」を経て、71年からソロ活動を開始した。代表作「HORO」は今なお音楽界に影響を与える名盤といわれており今年11月26日には奇跡の再現コンサートが開催された。76年にクリスチャンとなり、91年に牧師となる。東日本大震災後は被災地支援コンサートを続けている。12月22日(土)には「ChristmasinPeaceConcert2018」(秋津ゴスペルチャーチ)を開催予定。2019年2月15日にはビルボードライブ東京でのコンサートが決定している。詳細はオフィシャルサイト<http://www.chu-kosaka.com>まで。

5 / 5 ページ

関連記事