顎の疲れや歯の痛み…高齢者の口元異変に潜む意外な病気

(C)pashapixel/iStock

「脳梗塞には、脳の奥底の毛細血管が詰まるラクナ梗塞と、脳の太い血管に動脈硬化などで血栓ができてそれが詰まるアテローム梗塞、心臓などから血栓が脳の血管に飛んできて詰まる、心原性脳梗塞の3種類があります。中高年の患者さんの脳をMRI(磁気共鳴画像装置)で写すと複数のラクナ梗塞が発見されると言われています。ラクナ梗塞は日本人の脳梗塞の半分を占めるもので、症状を起こさないことも多く、無症候性脳梗塞とも呼ばれます」

 ただし、繰り返しラクナ梗塞を起こすと、血管性痴呆やパーキンソン症候群を発症しやすいと言われている。

 顎が疲れる、歯が痛いなどの高齢者の口元の異変は持病の薬や脳の異常が関係している可能性もある。覚えておこう。

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