役に立つオモシロ医学論文

虐待や親の離婚…子供時代の社会経済状況が認知症に関連?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 最終的に解析に含まれたのは7万5358人(平均73.8歳。男性45%)のアンケートのデータでした。その結果、主観的な認知症の症状は、幼少期の社会経済的状況が良い集団と比較して、悪い集団で約1.4倍、統計学的にも意味のある水準で高いことが示されました。また、この関連性は65~74歳よりも、75歳以上で強いことが示されています。

 年齢によりリスクに違いがある背景として、論文著者らは、第2次世界大戦と戦後の混乱、あるいは高度経済成長が関与しているのではないかと考察しています。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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