愉快な“病人”たち

手術後はサイボーグになった…北村肇さんが直腸がんを語る

北村肇さん(C)日刊ゲンダイ

■流れに身を任せようというのが正直な気持ちでした

 1900ミリリットルの下剤を処方され、検査当日、何度かに分けて下剤を飲むのですが、便は出ない。そのうちに、意識が朦朧としてきて、それは体調不良慣れしていた僕にとっても生まれて初めての症状でした。とにかく立っていられない。痛みはないのですが口がうまく利けない。タクシーでクリニックに向かい、緊急で診察を受けると、内視鏡が入らない。下剤で腸閉塞を起こしていたんです。

 そこから救急車で総合病院に運ばれて、即入院。翌日「S字結腸部に4センチの腫瘍がある」とがん宣告を受けました。冷静に考えれば、今までの症状は大腸がんそのものだよなぁとか、人工肛門は面倒くさい。でも、最近は以前と比べて使いやすくなっているのかなとか、いろいろ頭をよぎりました。でも、じたばたしても仕方がない、流れに身を任せようというのが正直な気持ちでした。

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