最大で15年間追跡調査した結果、定年後に仕事をしていない人と比べて仕事をしていた人では、寿命が1.91年、認知機能低下に至るまでの期間が2.22年、糖尿病の発症までの期間が6.05年、脳卒中発症までの期間が3.35年、いずれも統計学的に意味のある水準で長いことが示されました。
もちろん、この研究結果のみで、雇用状態と健康状態の因果関係を決定づけることは難しいですけれど、定年後も社会的なつながりを維持し、生きがいを持つということが健康の維持・増進にとって、重要な要素であると言えるかもしれません。
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