境界悪性卵巣腫瘍は、抗がん剤が効きにくいことがあるのですが、麻美さんは元気に復帰されていることから、一部には境界悪性卵巣腫瘍ではなく、卵巣がんの成分があった可能性があります。卵巣がんなら、抗がん剤が効きやすいので。
卵巣がんは、10%が遺伝的な要因で発症しますが、ほかの要素では、排卵の回数が多いと、発症しやすいと考えられています。晩婚化と少子化が重なっている今、妊娠や出産の経験がない場合や、初経が早く閉経が遅い場合はリスクが高くなる可能性があるのは、乳がんと同じです。このことは、男性も頭に入れておくといいでしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁