病み患いのモトを断つ

ミラクルひかるは腹膜炎 虫垂炎が生死を分ける中年の事情

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 20歳くらいまでは、生理的なリンパ節の増殖に加え、病的なリンパの増殖が重なると、虫垂の“袋”が塞がることがあるという。10代に発症のピークがあるのはそのためだが、70代まで満遍なく発症するから、予防策や万が一の対応は覚えておきたい。

「便が詰まるのがよくありません。食物繊維は、便の排出をスムーズにする働きがあるので、食物繊維が豊富な食事を心掛けること。虫垂炎の初期症状も、大腸のほかの病気の症状も、ひいては便秘の症状も、とても似ています。腹膜炎を起こしてからでは厄介なので、腹痛はとにかく痛みが軽いうちに受診すること。それが鉄則です」

 虫垂炎は外科切除と薬物療法があるが、早期なら薬で治る。

 しかも、虫垂を切除した人は、していない人に比べて2倍以上大腸がんになりやすいという研究結果もある。そのデータを踏まえても早期治療が肝心だ。

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