手足に水疱ができる掌蹠膿疱症…「治療に満足せず」が多数

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 掌蹠膿疱症の治療に力を入れる日本大学医学部皮膚科学系皮膚科学分野・照井正教授は、今回の結果についてこう話す。

「患者さんが日常生活で困っているのは大きく2つに分けられます。水疱や痒み、痛みによるものと、人に見られることです。仕事・就職、買い物・外出、人付き合いなどは人に見られることと関係していますし、家事・育児、睡眠などは症状に関係しているのでしょう。アンケート調査では治療に満足していない人が31・7%ですが、大学病院を受診する患者さんたちの状況から考えるとこの数字はもっと多いはず。インターネット調査という性格上、比較的軽症の方が回答者に多いのかもしれません」

 掌蹠膿疱症は研究の遅れから、重症例では薬があまり効かないケースも珍しくなかったが、最近新薬が登場。今後は治療後の経過が大きく変わることが期待される。治療に満足していない人が大きく減っていくかもしれない。

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