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がんとの関連が報告されているタイプも…降圧薬の副作用

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 さらに2018年になってACE阻害薬と肺がんの関係も報告されています。この研究は100万人近い高血圧患者を解析し、ARBに比べてACE阻害薬で肺がんが100から114に増えるという結果を示しています。ただACE阻害薬には咳の副作用のために肺がんのチェックがなされるために肺がんが多く見つかっているだけで、薬の直接の影響ではないかもしれません。

 もちろん降圧薬は他に多くの選択肢がありますから、がんが心配、肺がんが心配という人は、ARB、ACE阻害薬を他の降圧薬に変更してもらうのも悪くはないと思います。

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名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

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