消えない目の不快感の正体は「眼瞼けいれん」かもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そもそもの眼瞼けいれんも、原因不明の本態性では「完治」は難しいが、症状を大きく軽減することは可能だ。

「治療の第1選択肢が、A型ボツリヌス毒素療法です。A型ボツリヌス毒素は生体由来の毒素製剤で、けいれんが起こっている部位に注射します。効果は3~4カ月といわれていますが、私の患者さんには、その期間以上に何らかの効果が持続した方や、A型ボツリヌス毒素療法を受けているうちに症状が消えてしまった方もいます」

 この治療を受けた人の20%は、初期では効果がなかったという報告もある。しかし、続けるうちに効果が出てくるケースも少なくない。また、A型ボツリヌス毒素療法はボトックス注射とも呼ばれ、自費診療として美容目的にも活用されているが、眼瞼けいれんは保険適用だ。3割負担で1万5000円ほど。高額であること、皮内注射なので痛いこと、施術後に皮下出血などを伴うことがあることがネックか……。

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