インフルエンザ流行 専門医が教える今やるべき7つの対策

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 うがいは、今はインフルエンザ対策としては推奨されていない。

「水うがいは否定されたものの、緑茶うがいを有効とする報告があります。喉を潤し、ウイルスが嫌う環境をつくる効果がある。その目的であれば、飲み込むのでもいい。緑茶のカテキンが感染予防効果を上げると実証されているため、私は7~10分置きに緑茶を飲んでいます」

 手洗いは、泡立てたせっけんで、爪、手指の間、手の甲やひら、手首まで30秒かけて洗う。日常的に無理なら、アルコール消毒がお勧めだ。速乾性ですり込むタイプが市販されている。

「アルコール消毒は15秒ほどで済みます。私は患者さんを1人診るごとに、次の患者さんにウイルスを感染させないためもあり、手をアルコール消毒しています」

 アルコール消毒は家庭、オフィスともに置いておきたい。インフルエンザウイルスは、金属やプラスチックなど表面平滑な物質で24~48時間生存し、ウイルス活性は24時間持続する。表面平滑な物質とは、ドアノブ、電車の手すり、スマホ、パソコン、デスクなどさまざま。頻繁な消毒を心掛けた方がいいだろう。

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