独白 愉快な“病人”たち

洞口依子さん がん手術から10年後に発症したリンパ浮腫を語る

洞口依子さん(C)日刊ゲンダイ

 病気を知るまでは、若さにかまけて時間を随分浪費しました。40歳手前で肩を掴まれ「生と死は表裏一体」と気付かされた。大げさに聞こえるでしょうが、今は生きている時間の貴さを深く感じられます。夢見るように、生きていることをもっと楽しみたい。心からそう思っています。

 リンパ浮腫でも、へっちゃらなんだから! って(笑い)。

=聞き手・松永詠美子

▽どうぐち・よりこ 1965年、東京都生まれ。80年、「週刊朝日」の表紙モデルに抜擢されて注目を浴び、雑誌「GORO」のグラビアを経て黒沢清監督の映画「ドレミファ娘の血は騒ぐ」で芸能界デビュー。以後、映画、テレビドラマなどに数多く出演。97年に結婚。2004年に子宮頚がんが発覚し、闘病を経て復帰。17年にはマーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙―サイレンス―」に出演。著書に「子宮会議 」(小学館)がある。

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