人生100年時代の健康法

「平均寿命」は「平均死亡年齢」ではない まったくの別物

今の48歳はかって「69歳が平均」といわれた/(C)日刊ゲンダイ

 仮に、17年生まれの男の子が10万人いたとしましょう。最新の死亡率を当てはめると、このうちの191人が1歳になる前に亡くなります。同様に2歳になるまでに31人、3歳になるまでに13人、という具合に徐々に減っていきます。そして84歳で半分の約5万人になり、90歳に達すると約2万6000人になります。

 こうして年齢ごとの死亡数をシミュレーションして、その平均を取ったものが平均寿命というわけです。

 あなたが何歳ぐらいまで生きるかを示す指標ではありません。

 では厚生労働省が、高校生に向けて「95歳を基準に老後設計すべき」と言っているのはなぜでしょうか。17年生まれの平均寿命が81歳で、高校生が95歳というのは変な話です。

 理由は、計算に使われているのが現在の死亡率にすぎないという点です。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

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