自律神経がカギ 寒い冬こそ「日光と朝食」で疲労を撃退

寒暖差と乾燥が自律神経を痛めつける(C)日刊ゲンダイ

 寒い冬に暖房の効いた電車やクルマでの移動や、暖かい部屋から気温の低い室外への出入りを繰り返すと、そのたびに自律神経はフル回転を強いられ、疲弊してしまうのだ。

「暖房設備や住宅性能の向上によって、近年は室内と屋外の寒暖差が大きくなっています。室内は20度を超えているのに、屋外は1桁の気温なんてケースも当たり前です。そもそも動物は5度以上の気温の変化に対応する力がありません。自然界にはそこまで一気に環境が変化する場面はそうそう存在しないため、想定されていない。ですから、われわれ現代人が寒い冬に直面する寒暖差に自律神経が追いつかないのです」

 自律神経が疲弊=疲労が蓄積すると、全身に不調が表れる。

 脳、内臓、筋肉などの働きが鈍くなり、頭痛、肩こり、腰痛、冷え、胃腸障害、食欲不振、イライラといった症状をはじめ、思考力が低下する、刺激に対する反応が鈍くなる、注意する力が衰えて散漫になる、動作が緩慢になる、行動の量が低下するなどの変化も来す。そのまま自律神経を酷使し続けて疲労を放置しておけば、病気にかかったり事故を起こしやすくなってしまう。

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