病み患いのモトを断つ

東海大監督は17kg減 走り過ぎは「マラソンED」を招く恐れ

月間120km超でテストステロン減少(C)日刊ゲンダイ

 佐々木教授の外来には2カ月で15キロの減量に成功したものの、EDになった30代がいた。仕事帰りに毎日ジムに通い、ランニングや筋力トレーニングを繰り返して一気に体を絞ったそうだ。

 男性ホルモンはいくつかあるが、テストステロンが有名だろう。男性の場合、95%は睾丸で合成され、血中に分泌されると、最大90分で半減。肝臓で代謝され、尿とともに排出される。

「テストステロンは、疲労した筋肉や血管の修復にも使われるため、運動量が過剰だったり、負荷が強過ぎたりすると、消費が合成を上回ります。15キロ痩せた30代男性は、テストステロンの分泌量が正常値の10分の1にまで低下。テストステロンは性欲のほか精神面の安定にも作用するため、その低下によって、EDだけでなく、うつ状態も引き起こされていました」

■月間120キロ超走行でテストステロンが減少

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