独白 愉快な“病人”たち

胆のう手術後も精神的に苦しみ…武田双雲さんが学んだこと

武田双雲さん(C)日刊ゲンダイ

 深夜、前回とは違う病院に駆け込んでみると、即入院となり、すぐに「胆のう炎」と「胆管炎」が分かりました。痛みは間もなく治まりましたが、胆のう内に3つほどの胆石が確認され、発作はいつ起きるか分からない状態。医師に「胆のうを取りますか?」と手術を促されましたが、内臓を取ることに抵抗があり、「少し考えます」と答えて退院しました。

 それから、なんとか胆のうを温存しようとして病気の一因である油分を食事から一切排除し、中国人の先生がいる“気功”に通い始めました。東洋医学に希望を抱いたのです。そのために藤沢から東京まで電車で通いました。でも、体調は最悪で、いつ来るか分からない吐き気と「倒れたらどうしよう」という恐怖の連続でした。一番ひどいときはエレベーターのボタンを押す力もないくらいで、具合が悪すぎて何も考えられませんでした。

■診断から8カ月で手術を決意も…

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