独白 愉快な“病人”たち

胆のう手術後も精神的に苦しみ…武田双雲さんが学んだこと

武田双雲さん(C)日刊ゲンダイ

 ようやく体調が上向きになってきたのは13年ごろからで、本当に元気になったのは14年に入ってからです。

 思えば、最初の発作の1年ほど前から予兆はありました。首や肩に寝違えたようなコリを感じていましたし、心臓が痛くて病院を受診したこともあるんです。「ストレスですね」と片づけられたのですが、胆のうがむくんでいたことが原因だったかもしれません。

 病気から学んだことは“ネガティブな人の気持ち”です。それを一番感じたのは、書道教室に長年通ってくれている3人連れの生徒さんに「私たち、体だけは健康なんです」と言われたときでした。自分が元気なときはネガティブな人たちだと思っていたのに、そのときばかりは彼女たちがまぶしすぎた(笑い)。

 病後は、食生活が変わりました。油もちゃんと取ろうと思ってオーガニックにハマったんです。それがきっかけで、オーガニックカフェや味噌汁専門店を立ち上げましたし、カリフォルニアにあるオーガニックが当たり前の街を知りました。今、真剣に移住を考えています。

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