ゴーン被告は9kg減 拘置所・刑務所で痩せる「2つの理由」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 購入または差し入れられた食料については、就寝時や一部時間を除き、摂取することができる。

「拘置所や刑務所で痩せる原因は2つあると思います。1つはバランスの良い食事を、適切な量で食べることを強いられるからです。バランスの良い食事は基礎代謝を上げて痩せやすい体質に変えてくれます。その点、栄養士が作る献立はバランスと量の両方を理想な形にしてくれるので痩せやすくなります」

 実際、堀江氏はある雑誌のインタビューで「刑務所内ではお腹がすくので食事はすべて食べた。おかげで好き嫌いはなくなった」と述べている。

■カギは「バランスの良い食事」と「絶食時間」

 もう1つは食事時間だ。

「ヒトを含めた地球上の多くの生物は約24時間周期からなる体内時計『サーカディアンリズム』を持っています。このリズムの乱れは睡眠障害から始まり、肥満、がん、心筋梗塞などのリスクを高めることがわかっています。ところが、ヒトの間脳の視床下部にある『視交叉上核』は1日24時間周期で動き、胃や腸や心臓や皮膚といった末梢組織はそれぞれ別の時間周期で動いています。このリズムを毎日一斉にリセットしているのが朝の太陽光と食事です。とくに末梢組織のそれは食事によるリセット効果が大きいことが知られています」

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