今からでも遅くない “正月脂肪肝”を無理せず解消する方法

(C)Niyazz/iStock

「私たちの体内には『体内時計』と呼ばれる1日のリズムを刻むメカニズムがあります。そのために多くの時計遺伝子が存在しています。メインの時計遺伝子は、両耳の中間付近で網膜の奥にある視交叉上核にあり、サブ時計遺伝子は胃や腸、肝臓や腎臓、皮膚や血管などに散らばっています。メインの時計遺伝子は1日を24・5時間、肝臓は23時間などと臓器ごとにそれぞれが違った時間で動いています。これをリセットするのが朝日と朝食なのです」

 朝日を網膜が感じ取るとその刺激を視交叉上核が受け取る。そこから体中のサブ時計遺伝子に指令を出して、体のすべての組織の体内時計をリセットさせる。朝食は1日のエネルギーを作り出す源以外に体内時計のリセットを補完する働きもあるという。その朝食を抜くことは体内時計のずれを放置することにほかならない。

「正月太りが怖いのは単なる食べ過ぎ、飲み過ぎだけでなく、乱れた食生活により体内時計が大幅にずれている可能性があることです。それをただすには決まった時間に朝食をとるだけでなく、夕食を早めにとること、朝食までの断食時間を長くすることです」

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