治らないめまいに“持続性知覚性姿勢誘発めまい”の可能性

運動と呼吸法に気をつけ、自律神経の偏りをリセット(C)日刊ゲンダイ

 現在、日本めまい平衡医学会が作成するめまいには、16の疾患がある。メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、心因性めまいなどだ。しかし、これらのどれにも該当しないめまいもあり、その場合は「めまい症=診断がつかない原因不明のめまい」とされ、治療法もなかった。その中に、PPPDが含まれているのではないかと指摘する声もある。

 PPPDは浮動感、不安定感、非回転性のめまいのうち1つ以上が3カ月以上ほぼ毎日続く。

「椅子から立ち上がった瞬間、ふらついたり、ラッシュの人混みや陳列物を見ると揺れる感じが強くなります。ベッドから起き上がる、目の前の風景が変わるなどで症状が悪化します」

■抗うつ薬の一種が効くという声も

 PPPDは心因性めまいなど、ほかのめまいの疾患と合併していたり、良性発作性頭位めまい症と混同して診断されているケースもある。治療法は確立されていないが、うつ病治療などに主に使われるSSRIが効くこともあるといわれている。

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