腎細胞がんは常識が通じない いま知っておきたい4つのこと

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「10人患者がいたら、6人は予後予測因子が1~2個該当するIntermediate(中リスク)というケースが多い。しかし、皆が同じ予後ではなく、Poor(高リスク)に近い人、Favorable(低リスク)に近い人もいます。私たちの研究では、体内に炎症が起こっていることを示す数値CRPが0・6以上がPoorに近く、未満がFavorableに近い」

 だからIntermediateの中リスクでは、CRPの数値を参考に従来の分子標的治療で行うか、オプジーボとヤーボイの併用療法を行うかの判断をしている。

 いずれにしろ、腎細胞がん治療が、新たな一歩を踏み出したことは確かだ。

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