発達障害とゲーム依存

スマホを取りあげるのは逆効果 話し合いが子供への対処法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「久里浜医療センターでは年に1回、夏には文部科学省の委託事業で、国立青少年教育振興機構と協力して、ゲーム依存治療のための8泊9日のキャンプも行っています。スマホの持参は禁止し、ネットなしでも生きていける自分を実感してもらうことで、キャンプ後にゲームのアカウントを消す参加者も多いです。夏休みの後半に実施するので、中高生の参加者には、2学期から学校に復学する重要なきっかけとなっています」

 現在、久里浜医療センターのネット依存外来では、2カ月ごとに次の2カ月分の予約を受け付けているが、すぐに枠がいっぱいになってしまうという。ゲーム依存の治療に取り組める医療機関は、全国的には非常に不足している。子供がゲーム依存になってしまったときに、家庭でもできる対策はあるだろうか?

「スマホを取りあげたり、インターネット環境を切断するのは逆効果。まずはよく話し合って、スマホの時間を制限したり、家族全員がスマホを使わない時間を設けることが大事です。時には、あえて子供にどんなゲームをやっているか聞いてみるのも、対話のきっかけをつくる手段としては有効です」

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