病み患いのモトを断つ

岡崎体育は併発入院 ノロ&インフルのピンポン感染を防ぐ

インフルエンザの流行は「警報レベル」(C)日刊ゲンダイ

「ノロウイルスは、二枚貝などに潜んでいて、生ガキなどが媒介します。感染者が吐いたりすると、周りの人が掃除したときに手や指にウイルスが付着し、気づかずに鼻をこすったり、口をぬぐったりして感染する。嘔吐物を掃除したつもりでもウイルスは乾燥に強い。から拭きから1週間後に集団感染を起こしたこともあります。汚染箇所の近くをだれかが通ると、ウイルスが舞って、それを吸い込むことで感染するのです。ですから、ゴム手袋で汚物処理して手洗いするのはもちろん、マスクも欠かせません」

 ノロは、患者の便1グラムに10億個、嘔吐物1グラムに100万個いて、100個以下で感染するとされる。爪の先にわずかに付着しているだけで感染するのはそのためだ。

「感染者は吐いた口元を拭いたり、ぬぐったりした手であちこちに触れます。トイレのドアノブや水洗レバー、水道の蛇口、テレビやエアコンのリモコン、タブレットのスイッチ……。自宅やオフィスのあらゆるところにウイルスが付着しています。感染した子供を看病した妻が2次感染し、最後に夫が感染するようなピンポン感染がしばしば起こるのは、看病した人が汚染部位に触れやすいためなのです」

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