認知症の人にも効果あり「歯科VR」のメリット&デメリット

乳児から大人の患者まで…(提供写真)

「歯科治療を嫌がる方にとって歯科受診には4つのハードルがあります。来院すること、待合室で待つこと、治療室に入ること、処置・治療を受けることです。それぞれのハードルを無理なく乗り越えるためのVRサービスを提供しています」

 例えば虫歯を削る機械音が聞こえる待合室は、不安や恐怖心を感じる。歯科医院に入ったときからVRゴーグルを装着すれば、その没入感によりおとなしく治療の順番を待っていられるという。

「そのうえで、“次の部屋で別のVRをしようね”と呼びかければ、治療室に入るハードルもグッと下げることができます」(松村氏)

 現在開発中の新サービスではARを活用して患者が待合室から治療室に向かう通路にドアを登場させる。それをくぐると現実の診療室に魚が泳いでいるようなARを患者に見せることができる。

3 / 5 ページ

関連記事