消化されずに大腸まで届くこと、2つのタイプの食物繊維の役割を持っていることがポイントらしい。では、RSが腸内でどんな働きをするかというと――。
「まず、ウンチの量を増やして排便促進する効果があり、ビフィズス菌のような有用腸内細菌を増やす。また、短鎖脂肪酸を増やすので、大腸の健全性維持にも役立つ。腸内環境の改善効果があるんですね。短鎖脂肪酸のうち、特にn―酪酸は結腸上皮細胞の正常な分化を促すため、大腸がんの予防につながると考えられます」(早川教授)
ウンチの量が増えると、排便が促進され早く出るようになる。便秘に悩む人には朗報だろう。
■白米より玄米、炊きたてより冷や飯
いや、日本人は、むしろ「大腸がん予防効果」の方が大いに気になる。国立がん研究センターの「がん統計」(2018年、がん罹患数予測)によれば、大腸がんは、全がん中トップなのだ。
「お米を食べる」効能を見直す