「お米を食べる」効能を見直す

お米のデンプン成分が便秘解消や大腸がん予防に働きかける

白米よりは玄米、炊き立てよりは冷や飯がいい(C)日刊ゲンダイ

・1位…大腸がん(15万2100)
・2位…胃がん(12万8700)
・3位…肺がん(12万5100)

 死亡数(予測)でも、肺がん(7万7500)に次いで2番目(5万3500)に多い。かくもリスキーな大腸がんだからこそ、予防効果は期待されるところだ。

 ほかにも、RSには小腸での消化吸収を緩やかにすることに役立ち、血糖の急激な上昇を抑える働きがあることがわかっているし、短鎖脂肪酸は免疫系の健全性維持にも貢献することが最近報告されたという。RSは、さまざまな観点から重要なデンプン成分というわけだ。

 では、どんな食べ方がベストか?

「まず、朝食を取らないような人は、ご飯食を増やすことです。次に、白米より玄米。デンプンが消化されない外皮のような覆いがあると、白米よりもかなり大きな大腸内環境改善効果があるので玄米はオススメ。また、炊きたてよりも1日程度冷蔵庫で冷やすとRSは2倍近くに増える。だけど、レンジでチンするとRSが消えてしまう。冷たいまま、お茶漬けにするのがいいでしょう」(早川教授)

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