ある時は患者さんの家族がプロ歌手で、朝早くに病院まで来て会に加わったこともありました。どこで聞きつけたのか、一度NHKのラジオで全国に放送されたり、ジャパンタイムズに英字で紹介されたこともあります。ある年の病院内のテーマ別改善運動発表会では、サークル名「早春賦」で最優秀賞に選ばれ、東京都衛生局から「特別賞」をいただきました。
■昔に比べていまは"良い医療”が行われているが……
時代は大きく変わって、大病院では包括診療報酬制度となり、多くの検査は外来で実施され、クリニカルパスというスケジュールに沿って治療が行われ、入院期間はとても短くなりました。
がん拠点病院では、相談支援センターや患者サポートセンターなどが設置されています。多くの病院でクリスマスコンサートなどのイベントが計画され、また、がん種によっては患者会などもできました。今は、あの時代に比べるとはるかに進んだ“良い医療”が行われているのです。
がんと向き合い生きていく