性感染症最前線

性器クラミジア<2>保険診療医では複数部位の検査は難しい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「卵管炎を発症すると卵管が細くなって、子宮外妊娠を起こすことがあります。そして、卵管が破裂すると激痛と多量出血で失神します。女性がトイレに行って戻ってこない場合は要注意です。トイレで倒れていて、救急車で運ばれるケースも珍しくありません」

 病原体がさらに腹腔内に侵入すると「骨盤腹膜炎」の原因になり、上腹部に感染が広がると劇症の「肝周囲炎」を発症する危険性もあるという。女性のクラミジアは合併症が怖いのが特徴だ。

3 / 3 ページ

関連記事