糖尿病治療の“定番薬” 意外な「効果と副作用」を医師解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その薬価は1錠(250ミリグラム)9.90円。対してDPP―4阻害薬(25ミリグラム)の先発薬は70円以上、SGLT2阻害薬の先発薬は100円以上する。

 まさに、「安い」「よく効く」「副作用がない」理想的な薬だ。

■長期使用でビタミンB12欠乏症を招くケースも

 ところが、この薬を長期服用するとビタミンB12欠乏症リスクが高まることを知る人は少ない。

「あまり知られていないのはメカニズムがハッキリしていないからでしょう。ただ、メトホルミンの長期服用者でビタミンB12不足になる人の多くに胃炎を発症しているケースが見られることから、胃からのビタミンB12の吸収が阻害されるからではないか、との意見もあります」

 そもそもビタミンB12欠乏症とはどんな病気なのか?

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