糖尿病治療の“定番薬” 意外な「効果と副作用」を医師解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「ビタミンB12は、造血作用と脳や末梢神経の機能維持、脂質やタンパク質の代謝に関係しています。そのためその不足は、悪性貧血、睡眠障害や知覚障害、食欲不振、倦怠感などの症状を発生させます。ちなみにビタミンB12は動物性タンパク質に多く含まれているため、野菜ばかりを食べるベジタリアンや胃腸の吸収力が低下する高齢者は不足しがちです。そのためこうした人は、メトホルミンの長期服用は気をつける必要があります」

 それにしても、50年以上前に開発され、評価が定まったようにみえる薬に意外な効果と副作用が次々と見つかっていることはある意味恐ろしい。薬は軽々しく使うものではないということか。

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