風邪症状後の異様な疲れに…ウイルス糖尿病はこんなに怖い

半年から数年かけて発病する場合も(C)日刊ゲンダイ

■市販の尿糖試験紙で検査を

 現在、こうした1型糖尿病の発症に関係するウイルスとされるのは、インフルエンザBウイルス、風疹ウイルス、エンテロウイルスのほかに、肝炎や膵炎、髄膜炎や心筋炎などを起こすコクサッキーBウイルス、手足口病やヘルパンギーナを発症させるサイトメガロウイルス、キス病といわれるEBウイルス、ムンプス(おたふく風邪)ウイルス、麻疹ウイルス、レトロウイルスなどだ。

「1型糖尿病といえば子供の病気のイメージを持つ人がいますが、間違いです。例えば劇症1型糖尿病は2004年の日本国内の調査では、平均発症年齢は男性43歳、女性35歳です。20歳未満は8・7%に過ぎません。英国の調査では1型糖尿病の半数は30歳以降に発症することが報告されているのです」

 ちなみに英国のメイ首相は重い風邪をキッカケに56歳で1型糖尿病を発症した。当時、内務大臣としてロンドン五輪の仕事に追われていたメイ首相は最初に「2型糖尿病」と告げられたが、その後すぐに「1型」と診断名を変更されたという。

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