和田アキ子も顔に変化…まぶたが下がる「眼瞼下垂」とは?

宮根誠司(左)と和田アキ子
宮根誠司(左)と和田アキ子(C)日刊ゲンダイ

「目がいつもと違う」「整形?」「目頭切開した?」と昨年末から今年にかけて、ネット上を賑わせているのが、歌手の和田アキ子さん(68)とフリーアナウンサーの宮根誠司さん(55)の“顔の変化”だ。

 和田さんに関しては、「病院で眼瞼下垂と診断され、手術を受けた」と、本人自らがラジオ番組や司会を務める情報番組などで報告している。

 一方、宮根さんは自らの目を「プチ整形しました」と表現。はっきりと「眼瞼下垂」の手術であるとは言わなかったものの、「家族から、右目に比べて左目が下がっていると心配されたので病院に行った」とし、そこで医師から「年です。年だから下がってくるんです」「縫えますよ、10分で」と言われて手術をしたと話している。

 眼瞼下垂とは、上まぶたが垂れ下がった状態。清澤眼科医院(東京)の清澤源弘院長が説明してくれた。

「上まぶたは上下に動かすことができ、それでまぶたの開け閉めができます。正常な状態では、上まぶたの端は目を普通に開いた状態で角膜の上の端から1~2ミリ下、瞳孔の上の端より数ミリ上。上まぶたが正常の位置よりも下がり、まぶたの間が狭くなっているのが眼瞼下垂です」

■ハードコンタクト装用者には高リスク

 そのほとんどは加齢や無害な先天性によるもの。和田アキ子さんは、眼瞼下垂の手術をするまではひどい頭痛に悩まされていたと話していたが、よくある症状なのだろうか。

「まぶたが下がると、まぶたを額の筋(前頭筋)で上げようとするため、頭痛や強い眼精疲労や肩こりを訴える患者さんは多い。そうなってくると治療が必要となります」

 治療は挙筋短縮術や前頭筋つり上げ術などの手術。「まぶたを引き上げる筋力が残っているか?」などさまざまなことを考慮した上で、医師は術式を選択する。和田アキ子さんのように、「顔が変わった」と言われることもある。

 この眼瞼下垂、コンタクトのハードレンズを使っている人は、若くてもなる場合がある。無理な装用が問題なので、ハードレンズをやめれば、徐々に元のまぶたに戻るそうだ。

 眼瞼下垂の手術は眼科のほかに、形成外科や美容外科でも受けられる。クリニックによっては自由診療となるので確認を。ちなみに典型的日本人顔である日刊ゲンダイ記者は、眼瞼下垂の取材で「手術したら美人になれる」と医師に勧められたことがあるが、美容目的の手術は保険適用外だ。

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