「上まぶたは上下に動かすことができ、それでまぶたの開け閉めができます。正常な状態では、上まぶたの端は目を普通に開いた状態で角膜の上の端から1~2ミリ下、瞳孔の上の端より数ミリ上。上まぶたが正常の位置よりも下がり、まぶたの間が狭くなっているのが眼瞼下垂です」
■ハードコンタクト装用者には高リスク
そのほとんどは加齢や無害な先天性によるもの。和田アキ子さんは、眼瞼下垂の手術をするまではひどい頭痛に悩まされていたと話していたが、よくある症状なのだろうか。
「まぶたが下がると、まぶたを額の筋(前頭筋)で上げようとするため、頭痛や強い眼精疲労や肩こりを訴える患者さんは多い。そうなってくると治療が必要となります」
治療は挙筋短縮術や前頭筋つり上げ術などの手術。「まぶたを引き上げる筋力が残っているか?」などさまざまなことを考慮した上で、医師は術式を選択する。和田アキ子さんのように、「顔が変わった」と言われることもある。