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NY市衛生局の横やりで…マリファナ由来のCBD大流行に陰?

写真はイメージ(C)PIXTA

 去年の夏ごろから全米で大ブームになっているマリフアナからの抽出成分CBD(カンナビジオール)。リラックスはできるけれど、嗜好用のマリフアナのように、ハイにならない――ということで、CBD入りのさまざまな食品が発売。マリフアナが合法化されていないニューヨークなどの州でも、CBDに限ってはOKとされ、大ヒット中です。

 ところが最近、ニューヨーク市衛生局が突然NGを出し、波紋を呼んでいます。

 今月初め、CBDを含むクッキーやブラウニーを売るベーカリーや、CBD入りコーヒーなどを出すレストランなどが、何の前触れもなく市の衛生局の抜き打ち検査に遭いました。商品は押収され、今年7月以降は650ドル(約7万円)の罰金が科せられるとのことです。

 理由は、CBDがストレートに違法だからというわけではありません。CBDが100%合法なのは、マリフアナが合法化されているカリフォルニアなどの8つの州。ニューヨークでは医療目的に使われる場合は合法ということになっていますから、厳密にはスイーツなどに使ってはいけないことになります。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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