独白 愉快な“病人”たち

求婚の夜に告知が…はんにゃ川島章良さんが腎臓がんを語る

川島章良さん(C)日刊ゲンダイ

 でも、その後でプレゼントした、彼女が前から欲しがっていたシャネルのバッグと、「結婚してください」と書いてあるメッセージカードを見たら、「なんで今なの!?」と泣き崩れちゃいました。

 旅行から帰って、すぐに両親、彼女、マネジャーと一緒に改めて病院に行き、「左の腎臓の上のほうに腎細胞がんができている可能性が高い」と告知を受けました。「手術するしかない」と。腎臓って体の奥のほうにあるので、どれぐらいの状態なのか、転移があるのかは、開腹手術をしないと分からないようなんです。開腹してみたら、気泡のようなものが写っていただけだった……という可能性も1%ぐらいはあるそうで、「そうであってほしい」と願いましたね。

 1月1日から10日まで正月休みの予定だったので、その間に手術しようと決めて、年が明けて1月3日に入院し、5日に手術を受けました。4時間半かけて左脇を横に15~20センチ開き、肋骨2本と筋肉も切って、左の腎臓を3分の1ぐらい切り取りました。転移は術後5年の経過を見ないといけないので、今も年1回検査しています。

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