独白 愉快な“病人”たち

求婚の夜に告知が…はんにゃ川島章良さんが腎臓がんを語る

川島章良さん(C)日刊ゲンダイ

 大病を経験したとはいえ、僕はラッキーでした。自覚症状がなく、疑って検査を受ける人が少ない病気で、検査をしても見つかりにくいそうですから。僕も自覚症状ゼロだったのに、たまたまお医者さんが「ちょっと怪しい」と見つけてくれたから助かった。お医者さんに「奇跡ですよ」と言われました。

 もし、赤ちゃんができていなかったら、結婚を決意していなかったら、人間ドックを受けることもなかったと思います。そうなると、病気の発見が遅れて今頃……と考えると恐ろしい。赤ちゃんと彼女――今の奥さんに救われた。大切にしなきゃな、と思います。退院後、奥さんも相方も変に気を使わず、それまでと同じように接してくれて、病気を忘れさせてもらえたのもありがたかったですね。

 腎臓がんの原因って、よく分からないそうなんですけど、病気をきっかけに禁煙し、暴飲暴食はしないように気を付けています。それでも体重は、手術前より増えて81キロになり、またお腹が出てきちゃった。周囲に「そのお腹なら大丈夫。安心だわ」と笑ってもらって、まさに“愉快な病人”ですが、もっと気を付けないといけませんね。

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