インフル対策には“いつもと違う”手洗いを 医師が手順解説

ササッと洗う方法では感染予防は期待できない
ササッと洗う方法では感染予防は期待できない(C)日刊ゲンダイ

 統計開始以来、過去最多の患者数を記録しているインフルエンザ。予防の基本はワクチン接種だが、していない人に「するべきだった」とこの段階で言っても仕方がない。今から個人でできることは何か? 「インフルエンザの上手な予防の仕方」を挙げるのは、国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人医師だ。

「極端な厚着や薄着は控え、適度な運動を心掛ける。栄養バランスと十分な休養を取る。手洗いの習慣をつける。室内が乾燥しないように注意する。そして、冬場の外出は人混みを避けることです」

 この中で、特に着目したいのが、手洗いだ。「外出先から戻ったら必ずやっている」という人もいるかもしれないが、ササッと洗う方法では、感染予防は期待できない。「手の菌を調べた実験では、そのままの手にはさまざまな菌が無数に検出されたのに対し、手洗いにアルコール消毒を加えた場合は菌が検出されませんでした。一方、いつもの手洗いではやはり菌が無数に検出され、念入りに洗った場合も不十分であることが分かりました」(〆谷医師)

■病原体の伝播には手指が大きな役割

 目に見える汚れがある場合は、石けんと流水での手洗いにアルコール消毒を加え、目に見える汚れがない場合は、アルコール消毒のみが基本。

「とにかくアルコール消毒は必須。ほとんどの微生物を除去でき、15~20秒の短時間で効果を得ることができ、手荒れしにくい」(〆谷医師)

 最も手洗いをしそこないやすい部位は、親指、指と指の間、人差し指・中指・薬指の指先と爪だ。手首まで洗った後、水道水の栓を止める時は洗った手指ではなく、手首か肘、またはペーパータオルを使う。水道水の栓にはウイルスや細菌が付着している。布タオルも共有しないこと。アルコール消毒は指先からする。

「病原体の伝播には、手指が大きな役割を果たしています。手指衛生(手洗い)は重要な感染対策なのです」(〆谷医師)

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