インフル対策には“いつもと違う”手洗いを 医師が手順解説

ササッと洗う方法では感染予防は期待できない(C)日刊ゲンダイ

■病原体の伝播には手指が大きな役割

 目に見える汚れがある場合は、石けんと流水での手洗いにアルコール消毒を加え、目に見える汚れがない場合は、アルコール消毒のみが基本。

「とにかくアルコール消毒は必須。ほとんどの微生物を除去でき、15~20秒の短時間で効果を得ることができ、手荒れしにくい」(〆谷医師)

 最も手洗いをしそこないやすい部位は、親指、指と指の間、人差し指・中指・薬指の指先と爪だ。手首まで洗った後、水道水の栓を止める時は洗った手指ではなく、手首か肘、またはペーパータオルを使う。水道水の栓にはウイルスや細菌が付着している。布タオルも共有しないこと。アルコール消毒は指先からする。

「病原体の伝播には、手指が大きな役割を果たしています。手指衛生(手洗い)は重要な感染対策なのです」(〆谷医師)

 今すぐ始めよう。

2 / 2 ページ

関連記事