現在の僕はかなり良好な血糖コントロールを維持できているが、それは常に十分な量のインスリンがあり、いつでも補食できるという環境を前提としたものだ。
仮に今、災害が発生して、避難所生活を余儀なくされたら? 運よくインスリンは携行していたとしても、食べるものが限られていたら、低血糖が怖くてうかつに打つこともできないのでは?
しかし、その時はその時だ。この病気はどうせ一生自分について回るのだから、実際に起きてもいないことを今から心配してもしかたがない。そう考えるのが、せめてもの知恵というものだ。
患者が語る 糖尿病と一生付き合う法