池江さんがどのタイプか分かりません。18歳はリンパ性も骨髄性も両方の可能性が考えられますが、仮に急性だとして、さらにリンパ性なら、治る可能性が高い。急性リンパ性白血病は多くが完治するのです。
白血病というと、一般の方は骨髄移植をイメージされるかもしれませんが、多くは、それぞれのタイプに合う抗がん剤で治療します。白血病をはじめ血液のがんは、固形がんに比べて抗がん剤がよく効きやすいのです。小児の急性リンパ性白血病に限ると、治癒率は8~9割に上り、そのうち7割近くは抗がん剤で治ります。
治療は数カ月単位で、その間は練習ができなくなりますが、治療が終われば復帰は可能。まだ18歳。オリンピックでのメダルの可能性は、十分あるはずです。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁