病み患いのモトを断つ

突然死もある…痩せでも危ない隠れメタボ10%の驚愕データ

双子姉妹ユニット「ドリーミング」、亡くなった妹の寺田嘉代さん(写真左)と姉の千代さん(公式HPから)

 亡くなった寺田さんの血圧がどうだったのか分からないが、ちょっと気になるデータだろう。万が一の事態を防ぐには、どうすればいいか。

「中高年なら、家庭に血圧計を置いて事あるごとにチェックすることです。社員の健康を考える企業だと、職場に設置しているところもある。動悸や息切れなどの症状があれば、すぐに受診して24時間の血圧や心電図を調べる検査を受けるといい。健康診断の血圧の値はしょせん、“瞬間風速”ですから、どこに異常が潜んでいるか分かりません。それをチェックするのが、24時間検査なのです」

 把握できていない血圧の高値に仕事や家庭のストレス、ウサ晴らしの暴飲暴食や喫煙などの負担が重なると、見せかけの“健康体”が悲鳴を上げることになる。

「生活環境が悪化した状態が続くと、脳出血より致死率が高いクモ膜下出血を引き起こす恐れもあります。減塩をはじめとする食事の改善や適度な運動、十分な睡眠など用心に越したことはありません」

 油断禁物だ。

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